米国のマクドナルドがスティーヴ・イースターブルック社長兼最高経営責任者を解雇しました。解雇理由は部下と恋愛関係を持ったことです。マクドナルドには幹部と部下が親密な関係になることを禁じる社則があるそうです。個人的には社内恋愛が解雇理由は厳しいと思いますが、社則だからしょうがないのですね。密告があったのかもしれません。
アメリカの会計事務所でも社内恋愛はよくあります。たいていは若いスタッフ同士の恋愛で社内ルール上、何も問題はありません。実際にハッピーエンディングで結婚した人もいます。珍しいケースでパートナーとマネージャーの恋愛、しかも不倫のケースがありました。パートナーと言えば共同経営者ということなので、マクドナルドのケースにあてはめると幹部と部下の間、つまり労使間の恋愛ということになるでしょう。この場合は同じ監査チームの担当パートナーとマネージャーという関係であったので事務所の規則でもアウトでした。そのパートナーの彼は戒律が厳しいユダヤ人にもかかわらず不倫、そして彼が統括している監査チームのマネージャーと恋愛関係になったことは完全にコンプラ違反でした。これに対する事務所の対応はパートナーを異動させ、マネージャーと同じ監査チームにならない環境を作りました。異動させたと言っても、同じ監査部門内の違うセクターに異動させただけなので恐らく世の中的には寛大、不十分な対応だったと思います。マクドナルドルールを適用すると彼は解雇だったでしょう。マクドナルドケースと比較して解雇にならなかった理由は上場企業と会計事務所のガバナンスの差、SNSの利用が広がる以前の労使間の恋愛だったので情報統制が可能であったことが理由だったと思います。結局、パートナーは離婚してそのマネージャーと再婚したので当人達はハッピーエンディングで喜んでいると思います。しかも、それから10年後ぐらいにマネージャーはパートナーに昇格したのでさらなるハッピーエンディングでした。おそらく離婚により財産を分割することになった彼は彼女がパートナーに昇格したことを誰よりも喜んでいたのでしょう。うがった見方をすると、同じ部門で働く妻をパートナーに昇格させるのは如何なものかと思います。ユダヤ人、白人。。。。見えない力が働いたのかな。。。
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