ワールドカップから続くラグビー熱は1月開催のトップリーグまで続きそうです。この点はとりあえず安心です。12月24日には日本ラグビー協会が設置したプロリーグ設立準備委員会が2021年秋にトップリーグに代わる新リーグの説立を目指すことで合意したことをプレスリリースしました。プロ化を前提として調整をしていたようですが、トップリーグのチームからの反発で現在のトップリーグを刷新する形で議論をすすめることになったのでプロ化を望んでいた関係者は落胆したかもしれません。でも、個人的には追い風を感じている間に新リーグ設立に向けて動き出したことは評価したいと思います。
新リーグはサステナビリティ(持続可能性)を取り入れることでしょう。ラグビーの国際機関であるワールドラグビーは「ワールドラグビーは、今ある資源、また将来有効な資源を特定し、それを持続可能な方法で管理する上での役割と、ステークホルダーと連携する必要性を認識しています。この認識により、今日我々が下していく意思決定が現在だけでなく未来世代のプレーヤー、ファン、そして他のステークホルダーを始め、経済、環境、社会のためにポジティブなインパクトを与えていくものであることを担保します。」と宣言しています。そして持続可能性を組み込んだビジョンを示しています。新リーグのビジョンにもワールドラグビーのビジョンを取り込む方向になるような気がします。すでに日本協会で持続可能性への取り組みをしており、例えば「ごみゼロのラグビーを目指せ!リポビタンDチャレンジカップ2018」を企画しております。新リーグは今まで以上に持続可能性を意識して運営することが必要だと思います。
新リーグの運営で大きな課題の一つは間違いなく運営資金でしょう。チケット収入、広告料、放映料等々の収入源が考えられます。これらの従来の収入源から利益が出るのが前提ですが、ESG投資を受けることが可能か検討してみるのはどうでしょうか?スポーツが持続可能な開発目標に貢献できることはすでに国連で認知されています。この大義名分があればあとは肉付けをすればいいだけです。国連開発計画の17の持続可能な開発目標(SDGs)に紐づけながら新リーグを環境、社会、文化の長期的な成長に寄与する組織に作り上げればESG投資を受けることも不可能ではない気がします。ただ個人的には日本ラグビーはそんなにガバナンスが強い印象はないので日本協会を含めてガバナンスをどうするべきか思料する必要もあります。そして、ラグビー債、トライ債、ジャッカル債、笑わない男債とかキャッチーな銘柄を発行すれば機関投資家、個人投資家が買ってくれないかなぁ、何て期待してます。日本がラグビーワールドカップで優勝するよりも実現可能性がある気がしますが協会、金融機関の方どうでしょうか?
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