ケース2:議題から脱線する。
事前に電話会議の議題を送るのは必須です。練りに練った議題を事前に案内したにもかかわらず、話し合いたいことの半分も話し合わないで時間オーバーというケースがあります。脱線する理由はいくつかあります。議題のボリュームと時間設定のバランスが取れていないケースがほとんどだと思いますが、ほかの理由を考えてみます。
まず、基本的にアメリカ人はおしゃべり。自分の知見、知識を相手に知ってもらいたがる。これは自分の存在価値を確立することで競争世界を勝ち抜くために身に着いた術であるので文化の違いと考えてもいいかもしれません。脱線し始めたら勇気を持って、その話は別の機会でお願いしますと言ってください。無言で対応しているとおしゃべりが延々と続く場合があるので、相手をリスペクトしつつ議題に戻します。例えば“That’s interesting point, but can we discuss some other time? I will set up a call later. ” これでとりあえずその場は収まると思います。おしゃべりのアメリカ人はいい人が多いです。知識、知見の情報源だと思ってお付き合いするのをお勧めします。
他の理由としては相手が突っ込まれたくない議題がある場合です。触れたくない議題がある場合は意図的に論点ずらしてきます。論点ずらしをしていると感じる場合は、言葉を強めに議題を戻すように対応します。例えば“That is not what I want to discuss with you. Let’s go back to the agenda.” 論点ずらしをするアメリカ人には強気で対応することが重要です。舐められてはいけません。論点ずらしをするアメリカ人は信用できない人かもしれないので注意しておきましょう。
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